センチュリーライドに参加するためハワイに来た(4 日目)

5 時起床、5 時半にホテルを出る。前を走る日本人女性 2 人の自転車がきっとウォールマート製。借りることより買うことを選んだのか。ダイヤモンドヘッド下の公園にはすでに人だかり。100 マイルにエントリーしていたけれどどう見てもみんな本気系自転車。びびって 25 マイルスタートに下がってみる。この辺になると適当な自転車の人、子供などがいっぱいいる。前方左に全身ピンクの若い女性、しかし 1 人できているぽい人がいて気になる。しかも美人。

出発は 7 時近くになってから。ゆるゆるとスタートすると、左路面でけんかをしているぽい日本人家族を発見。どうやら娘が自転車に乗りたくないと言って泣いているらしく、お父さんがふてくされていた。スタートすぐは人がいっぱいいるためゆっくり走る。まずは一個目の坂が現れてギアを入れ替えて上る。ちょっとつらいけれどギアを入れ替えたら大丈夫だった。だんだんと太陽が上ってきたけれど、珍しく曇りの日だったため炎天下にならない予感。朝焼けの逆行に広い道路、ヤシの木、たくさんの自転車。こういうのを想像していたっていうような光景に出会う。25 マイルということは 40 km 程度。まだまだ疲れていないので余裕な気がする。しかし思っていた以上に 20 マイルの折り返し地点 (10 マイル) に出くわさない。思った以上に長い。やっとたどりつくが、20 マイル折り返しは道をそれないといけないのでそのまま 25 マイルの折り返しまでいく。25 マイルの領域にはいったとたんに信じられないような坂に遭遇。後に調べたら「ハートブレイクヒル」と呼ばれているらしい。9 割くらいの人が自転車をおりて手で押していた。ひよって自転車をおりる。水を持参しなかったので喉が鬼のように乾いてくる。ついでに肩にかけていた小さなかばんが異様に重く感じてきて肩がこる。なんとかのぼりきって下る。水をもらい、ぜいぜいしながら 25 マイル折り返しに到着。やっとちゃんと水が飲める。バナナとスニッカーズ的なスイーツ、日本のおかき類が置いてある。水とゲータレードのようなスポーツドリンク。ショルダーバッグは自転車の前方にくくりつけることにする。

25 マイルまでが意外とはやくついたので、50 マイル目標にがんばろうという話になる。マウンテンバイクで 50 マイルいけたらたいしたものかもしれない。40 マイルを目指し出発。直後にまたすごい坂が。1 日目に上った、小島が見える山道だった。なんとか根性で上まで上る。つらい。でもコツをつかむ。あまり前をみないで車輪を見ていれば絶望しないですむ。一瞬頂上で休んでとにかく下る。景色がものすごいきれい。しかし海風がすごく、誰か風よけの人を選んではその人の後ろについてくようにする。ちょっとした坂がかなり多い。抜かされることも多いがたまに人を抜かしながら進む。だんだんと海沿いではなく住宅街に入ってきたので風がなくなって助かる。40 マイル折り返しは住宅地の中にあった。だんだんと人が少なくなっている気がする。この辺から 100 マイルかえってきたっぽい感じの本格的な人が逆サイドを走り始める。

50 マイル折り返しまでを目指してひたすらこぐ。大きい通りに出て、1 日目に見た気がする景色にいくつか遭遇。しかしだんだんと景色を楽しむ余裕がなくなってくる。途中で事故を目撃。ついでに日本人グループに車の中から声援をもらう。1 つでかい坂をなんとかのぼって 50 マイル折り返しを目指すがいっこうに現れない。5 マイル以上あるんじゃないか。頭の中は西脇さんに借りた「シャカリキ!」でいっぱいだった。帝王のこととか。ツールド沖縄のあたりとか。とにかく無意識にこぐことに専念。なんだか信じられない距離をこなしてなんとか 50 マイル折り返しに到着。ちょっとだけ 75 マイルにいくかを相談するが、ばてている人もいるので戻ることにする。スタート時に遭遇した全身ピンクの美人とここで再度出会う。

40 マイル折り返しを目指して戻る。が、この区間が異様につらかった。ぜったい 5 マイル以上ある。進めども AID AREA につかない。つかない上に坂がつらい…。ひたすらなだらかで異様に長い坂。無心になるためこいだ回数を数え始める。少なくとも両足 1 回として 270 回はこいで上った。ロードがうらやましい。意地でも足を下につけないで上ることに専念する。そのかわり下り坂が急すぎて怖い。これよく年配の人とか参加して制覇できているなと関心。ちょっと記憶がとびつつ 40 マイル折り返しまで到着。

足がだんだんと曲がらないような感じになってくる。40 マイル折り返しから 25 マイル折り返しまでなので 7.5 マイル休みなしかと思うと若干躊躇される。けっこうちゃんと休む。水分も補給していよいよ出発。すごい坂 1 とすごい坂 2 に出くわす。1 区間 1 坂な気がしていたので驚愕。なんか根性だけで上る。あんまり記憶にないがもう一度上れと言われたら間違いなく断る感じ。あまりにも休憩所がないのでもしやと思っていたら、25 マイルの休憩所はもうなく、いきなり 20 マイルの休憩所に入る。知らない間に 10 マイルもこいでいたのか…。しかしあと 10 マイルかと思うとなんとかなるような気持ちになってくる。坂もあと 1 つだし。休憩所でタンデム親子と出会う。相変わらず子供は寝てる。

最後の 10 マイルはほとんどが平地。ここに来て日が照ってきてそうとうつらくなる(日焼けが)。片手づつ太陽からガードしながら進む。平地なので楽しい。が、無心にこいでいるうちにダイヤモンドヘッドが近づいてくる。最後の上り坂にさしかかるが、今までのに比べるとかなり楽。というか、この辺で突然ギアが壊れ、変速が効かなくなる。効かないためゆっくり走ることができず、ひとりで頂上まで先に行く。意外にあっさり上りきれた。ここまでくればもうあとは下ってすぐにゴールとなる。公園に入って FINISH に入るときにちゃんと名前がよばれた。足につけていた IC チップが読み取られているよう。完走で 14 時 11 分に到着。

疲れて木陰で 20 分ほど寝る。そのままホテルに帰り、寝てしまう。まだベッドメイキングされていなかったので、新しいタオルがない。ベッドメイキングしに来たけれど、眠すぎて洗面所だけ掃除してもらってかえられてしまう。おきて 16 時ごろシャワーを浴びる。マップが出てきたので見て驚愕。当初はダイヤモンドヘッドの坂しか記憶になかったけれど、その後ろにもあった坂はそこ以上にひどい坂だったらしい。傾斜がおそろしい。荷物を詰め始めて、19 時になったので自転車を返却しにレンタルサイクル屋にいく。無事に返せておばちゃんともお別れ。そのままご飯をたべにいく。昨日いっぱいで入れなかった dk ステーキハウスに向かう。今日はすぐ入れた。フィレステーキとカルベネソービニオンのワインでいただく。おいしい。けどあいかわらず量がすごい。労をねぎらいあう。ABC マートにいきお土産を購入。かえろうとしたら、大道芸に出くわして 20 分ほど見る。スプレー缶でラッセンみたいな絵をかく技術を持った人だった。1 ドル寄付、スタバでモカを購入してホテルへ返る。