月間 2.8 億 pv!クックパッドの運営ノウハウについて聞いてきた
百式さんのカジュアル勉強会が、今回はクックパッドのオフィスで開催されました。テーマは「コミュニティ運営」について*1。
噂のクックパッドオフィスにも潜入してきましたよ!
勉強会編
クックパッドを立ち上げた佐野さんにお話を伺いました。進行は IDEA*IDEA のカジュアル勉強会の進め方に乗っ取った感じで。ノート PC 持ってくの忘れたので、以下メモ書きから印象に残っている質問&回答を…。
クックパッドの一番の目標は何か?
料理が楽しくなること。サイトを大きくしたい、ユーザー数を増やしたいと思ったことはない。
ユニークユーザー (uu)、ページビュー (pv) はどれくらい?
月間 446 万 uu、月間 2.8 億 pv。
アクセス解析で見る数字ってなに?
uu。重要な単位は「人」。pv はあんま見ない。
サイトはどこから成功したと言えるか?
目的によるが、広告媒体として成立するかという意味においては月間 100 万 pv がひとつの指標になる。
ユーザーからの機能要望はどう対応しているか?
ユーザーの声はあえて直接は聞かないよう心がけている。そのかわりユーザーの気持ちになる、ということは徹底している。
社内に三原則がある。そのうちの一つが「値段を付ける」というもの。この検索が 1 回 500 円だとしたら、ほんとうに使うか?というのを考える。このサービスの向こうには人がいて、そこには生活があるということが常にプレッシャー。
コミュニティが成長すると馴れ合いが起きたりしがちだが、そこはどうしてる?
あえて不便さを保つようにしている。人間は放っておくと、近づこう近づこうとしていく。近づきすぎて、いざこざが起こってしまう。
あまり近づきすぎないよう、コミュニケーションが取れるまでにクリック数を増やすなどして、距離を保つような設計を心がけている。
荒らし対策はどうしているか?
小さな不正を見逃さないこと。それを徹底することで、荒らしが起こらない場の空気を作る。
十数年前のニューヨークは治安が最悪で、警察を増やす、刑務所を増やすことにお金を使っていた。ジュリアーニが市長になったとき、そうした政策ではなく、電車の落書きを消したり、街を掃除したりということにお金を使った。そうした軽犯罪を起こらなくすることで、ニューヨークの治安は格段によくなった。逆に平和な街でも、窓ガラスが割られたままになっていると治安がとたんに悪くなる。それと同じで、荒らしの入り口を厳しくチェックすることで、大きな事件が起こらないようにしている。
サポート体制はどうなってる?
2 名で、1 日 500 件のレシピ投稿をすべてチェックしている。サポートスタッフは軽視されがちだが、そんなことはない。一番ユーザーに近いところにいる。さっきのニューヨークの例で言う警察官に当たる。すごく重要な役割。
メインターゲットが主婦という点で、特に気をつけていることはあるか?
とにかく導線を分かりやすく、簡単にすることを心がけている。これしか遷移がない、と思わせるくらい簡略化して初めてちゃんと使ってもらえる。
つくれぽの数と味の良さは比例するのか?
実は比例しているわけではない。
バナー広告はどういう単位で販売しているのか?
1uu 1 円の明瞭会計。80 万円 (80 万 uu) の商品が売れ筋。
ユーザーが減ったことはあるか、その原因は?
サーバーがトラフィックをさばききれなくなったとき
ユーザーが増えたのは、どんなときか?
サーバーを増強したとき(笑)
こういうエンジニアがコミュニティ運営に向いている!というのはある?
人の役に立ちたい!という気持ちの強いエンジニア。技術じゃない。
子供につがせたいか?
つがせたいかどうかは分からないが、子供が成長した世界は料理が楽しい世界であってほしい。
懇親会編
懇親会はクックパッドオフィス内にあるパーティスペースで行われました。
キッチンでかい!夢御殿のようなオフィス…!写真で何度か見たことはあったけど、想像以上にすごかった。
プロの料理人の方がわざわざ作ってくださいました!激うま!ここに住みたい!
女性が 7 割だとか。男性の方もみんな料理が好きそう。佐野さんはじめとして社員の方たちがあったかそう会社だなーと感じました。