エンジニアの未来サミット 0905 のパネラー参加してきた

技術評論社さんが主催されている「エンジニアの未来サミット 0905」というイベントにパネラーとして出てきました。

エンジニアの未来サミットってなんだっけ

今回は第二回で、第一回は去年の 9 月に開催されました。

2008年9月に開催された「エンジニアの未来サミット」では,IT業界のイメージをアップさせるという意気込みの元,業界をリードする「アルファギーク」と呼ばれるエンジニア,そして次代を担う気鋭の若手エンジニアたちが,これから社会に出る学生や,社会に出て1,2年の若者に向けて「エンジニアという仕事」の魅力を伝え,またそれぞれの仕事に対する本音をぶつけあいました。
(中略)
こんな時代にこそ求められるエンジニアとは何か,そしてエンジニアは世の中をどのように変えていくことができるのか? その答えを探るべく,アルファギーク,そして今最も活躍しているエンジニアが再び集います。「エンジニアの未来サミット 0905」の開催です。

去年の夏頃に話題になった「IT 業界では 10 年泥のように働け」という記事が発端となり、学生に向け IT 業界で実際に働く人たちが語る、というコンセプトで行われました。第二回は少し趣向が変わり、社会人 1 -2 年目のエンジニアに向け、これからのエンジニア像について議論する場となっていました。

事前ミーティングでの話

私は初めてお会いする/実際にちゃんと話したのは初めてな方が多かったので、事前の顔合わせでキャラクターやらポジションやらを把握。

そこで出たキーワードが「どうにかなる」というもの。窮地に追い込まれても、結局はどうにかなると。そしてそれが自分の経験となって成長につながる。それはそこにいた全員が経験を通して納得できることだったので、いい言葉だなーと思いました。

すごいリーダーシップでひっぱっていってくれた山崎さん、無茶ぶりっぷりでみんな(特に井上君)をなごませてくれた高井さん、むちゃくちゃすごいのにとても人当たりがよくてこんなエンジニアが新卒で入る mixi ってやっぱりすげーって思った井上君、経験談がいちいち面白いよねむらさん、グッジョブすぎる素敵モデレーターの馮さん、そして皆のアイドル弾さんというメンバーに囲まれてなんともラッキーでした。

本番で話した内容

びっくりするくらい詳細な内容があがってるのでこちらなどをどうぞ。

ござ先輩による tuda 中継

http://d.hatena.ne.jp/gothedistance/20090523/1243092673

そして直前まで「ちょう緊張してます!」といってた井上君が本番で一番威勢がよかったのが面白かった…!

話さなかったけど最近おもってること

エンジニア=漫画家説

キャリアパスとしてエンジニア(現場)かプロジェクトマネージャ、どっちを選ぶのかっていうのに悩む人もいると思いますが、だいぶエンジニアとマネージャって違う職業ですよね。その関係性って、漫画業界でいうところの漫画家と編集者みたいなもんじゃないかなーと。漫画業界にいたわけじゃないから想像ですが。漫画家がエンジニアで、編集者がプロジェクトマネージャ。漫画家は自分で漫画を書く。自分の漫画の人気が気になる。編集者は漫画家のスケジュールを管理したり、ストーリーを一緒に練ったりする。たぶん雑誌全体の売り上げと自分の担当漫画家の漫画の評価を気にしてる。そんな関係。このへん、エンジニアとプロジェクトマネージャの関係に似てると思ったり。

でも私が知る限りだと、漫画家から編集者へ転身ってあまり聞かない。求められる資質とかやるべきことが確かにぜんぜん違うし、漫画家になった時点でいずれは編集者、って思う人はなかなかいない気がする。だから IT 業界でもある程度年齢をいくと「そろそろマネージャに…」と言われがちだけど、必ずしもそのキャリアパスが自然とは言いがたい感じ。

じゃあずっと現場にいるのが誰にとっても正解かっつーと、それはよくわからないなー。というのも年齢を重ねても第一線で連載してる漫画家って少ない。そういう難しさはあると思います。あと最近、雑談で「30 歳半ばになると目がシパシパして乾くんだよ!Google がまぶしい!プログラミングつらい><」という某 34 歳エンジニアの話しているのを聞いたり。こ、これが 35 歳定年説の真相なのか…!?結論としては個人的には「好きなことを優先するといんじゃないかな!」とは思ってますが。

生活もだいじ

あと最後のほうで高井さんが「家買うにはこれくらい必要、とか計算していくと収入がどれくらいあればいいかわかる」とおっしゃってたけど、それはまさにそう。結婚すると相手との時間を大切にしたくなるから、毎週末にハッカソンとかしづらい。マンション買うとなると、そりゃお金もほしい。まー結婚の場合は相手がどういう関係を望むか、というところにだいぶ依存する話ですが。一生懸命、自分の限界まで働いてアウトプットを出すのは充実するけど、いつかこういう働き方とか生き方は変わるんだろうなとも思います。

女性にもエンジニアおすすめ

理系が多少得意な女性なら、エンジニアってけっこういい職業なんじゃないかなぁと思ってます。何人か女性のエンジニアと働いた感触でも、仕事が丁寧で正確、そしてかゆいところに手が届く機転がある人が多かった覚えがあります。あ、もちろん男性にもそういうタイプはいましたが、割合として多かったなーと。逆にギークぽい、突き詰めるタイプは男性が多いですね。

あと実力をちゃんとつけてれば結婚・出産後も働ける可能性は高いし、家でもまぁできる。いっそのこと技術力にものをいわせてアフィリエイターになるってーのも手かもしれない。なんてね。

総括

話はそれちゃいましたが、参加者のブログなど拝見しているかぎり、好意的な意見が多くてホッとしてます。そして個人としては、もっと場慣れしてほかのパネラーさんと会話っぽい感じではなせるようになりたいなー。

関係者みなさま、貴重な経験をさせていただきありがとうございました!

追記(2009/05/25)

漫画家&編集者説はこっちではエンジニア&ディレクターの関係で出てたんですね!
http://blog.livedoor.jp/ld_directors/archives/51201908.html

エンジニアの未来サミット 0905 というイベントに出ます

「第二部:弾 vs. 個性派エンジニア ─サバイバル討論」のほうです。

日時

5月23日(土)・UDX カンファレンス

プログラム

12:30〜 受付開始
13:00 プログラム開始
13:00〜13:10 オープニング(挨拶)
13:10〜15:10 第一部:おしえて!アルファギーク─エンジニアが幸せになる方法 アルファギークの面々が語る「ITエンジニアという仕事」。社会人1,2年生の悩みに答える形でトップエンジニアが自らの経験を元に,IT業界の歩き方,居場所を作るためのについて語り,議論する2時間です。 パネラー(敬称略):吉岡 弘隆(進行),ひが やすを,谷口 公一,楠 正憲,ほか(現在調整中)
15:10〜15:30 休憩
15:30〜17:30 第二部:弾 vs. 個性派エンジニア ─サバイバル討論 「新20%ルール」を掲げ,不況下のIT業界でのサバイバル術を説く小飼弾氏の元に,第一線で活躍するエンジニアたちが論戦を挑みます。激論の中に現代を生き抜くヒントは見いだせるのか?パネラー(敬称略):小飼 弾,閑歳 孝子,米林 正明,山崎 徳之,井上 恭輔,高井 直人,モデレータ:馮 富久(技術評論社
17:30〜17:50 スポンサーセッション(パソナテック)
17:50〜18:00 クロージング

去年の未来サミットはリスナーとしてみていましたが、かなりのカオスっぷりで面白おかしかったです。興味ある方は是非↓よりお申し込みくださいませ。
http://gihyo.jp/event/01/engineer/0905

シリコンバレーで何をしたかをどんどん忘れてるのでまったく推敲せずに時系列で書いてみる

マクロ的なことは前にちょっと書いた通りなのだけど、それ以外の情報をすでに忘れかけているので、もったいないのでもりもり書いてみる。

0 日目:日本・ANA

例の事件のとおり、成田からノースウエストで渡米するはずが ANA になった。でも id:hxmasaki や mootoh が一緒だったので一安心。翌日の午前中から UC バークレーにいくアポが入ってたけど、どうやら間に合いそう。出発前、id:hxmasakiRails でなんかつくってる。時間があったので成田の売店で梅田さんの「ウェブ時代五つの定理」をサイン用に購入。元々持ってたのでこれで 2 冊目。そんなこんなしているうちに yamaki さんとも合流。ANA 機内で「おくりびと」と「ウォーリー」見る。ご飯おいしいな ANAハーゲンダッツうまー。

1 日目:UC バークレー・PARC・RockYou!

早朝にサンフランシスコ到着。iPhone で通話しようと思ってたけどなんとなくレンタルの携帯を借りてみる。超久しぶりに英語しゃべった。待っていてくれた KAYAC の人々とともにレンタカーに乗車して UC バークレーへ。待ち合わせがよくわかってなくてしばし公園でのんびりする。そしたらどうも待ち合わせ場所が違ったらしい。iPhone がなくて待ち合わせ場所がわからん。iPhone 欠乏症をはやくも発症。アポとってくれた koizumi さんたちと合流。11 時からだったのに着いたのは 12 時 30 分近かった。UC バークレーの大学院にきている日本人の方たち 3 人とお話。3 人とも学費は奨学金から出ていてさらに生活費もまかなえているとのこと。お金は問題じゃないよ。ネットの審査だけで試験をパスすることもできるらしい。日本と比べてそんなに設備はよくないけど、実際問題は困ってないよ。分野にもよるけど、日本が遅れてるっていうよりも学会誌が米国で出てたりするから、そういう意味でも米国にきてた方が有利って面はある。買っててもらったサンドイッチが巨大すぎた。ちなみに UC バークレーは森みたい。夜になると山猫が人間を襲うらしい(!)。そのため道に非常用ボタンがここかしこに設置されてた。足早に PARC に向かう。PARC はゼロックスの研究所。15 時すぎに到着。カンファレンスルームに入ったら日本語の資料が用意されててびっくりした。日本人スタッフの方もいる。大日本印刷と共同研究を日本でしていたらしい。プロジェクト開始からプロトタイプリリースまでで 2 年。リサーチに力を入れてる。ほかの人は Adobe にいくとかで先に帰ったけど、われわれは時間があまったので残って少しお話を伺った。この不況のこと、研究開発専門機関であること、スタッフ育成のこと、キャリアパスのこと、勤務時間のことなどざっくばらんに。ホワイトボードが天井まであるのはいいね。いったんホテルに向かうと、なんとわれわれが予約したホテルは、ほかの皆とは別のホテルだったらしい。とはいっても車で 3 分くらいのところだけど。多分私の伝達ミスな予感…すみません…。次のアポは 20 時に RockYou! の石塚さんと Redwood 駅で待ち合わせ。ちょうど一緒にいく yamaki さんの携帯番号をゲットしたので、荷物を置いてちょっとパソコンやったら yamaki さんの車に乗せてもらって Redwood へ。ちなみになぜか yamaki さんの au にかけると英語じゃない違う言葉でいったんアナウンスが入る。こえーな。Redwood 駅は奇跡的に一発でいけた。石塚さん登場。自転車。「アメリカぽい夕食がいい」とオーダーしたら近場の謎レストランへ。おいしかったけど石塚さんも入ったことなかったとな。空気を読まずにワインを飲む。RockYou! のトラッキングの話とか興味深い。あとエンジニアの評価の話。余談だけど石塚さんの T シャツはいつもおもしろい。 yamaki さんに送ってもらってホテルへ帰還。寝る。

2 日目:海部さん・梅田さん・Adaptive Path

午前中に海部さんとのミーティング。シリコンバレーにあるフィットネスクラブだった。id:noid たちと再開。海部さんはすごくざっくばらんな方で楽しかった。外国人が米国南部で製品の営業をするっていうのも難易度高いだろうなぁ。大企業もベンチャーも経験してきて、その強み・家庭とのバランスとかいろいろ。海部さん世代で家庭を持ちつつ働いている女性というのがあまりまだいなかっただろうから、すごく参考になる。2 時間で終了、そのまま梅田さんのオフィスへ。クボケー君、岡君と初対面。クボケー君が弊社を知っててびっくり。梅田さんの次にサンフランシスコにある Adaptive Path までいかなきゃいけなかったので時間が大丈夫か気になる。ちょうど 90 分で終わればいいのだけど。と思ってオフィスに入ったら、ホワイトボードに「今日のルール」がみっちり書いてあった。自己紹介で何を言うか、どう進めるかなど。おおお…梅田さんは A 型ですか…私も A です…。目をしっかり見る人だなぁ。ジャニー喜多川風に要約しすぎると「You、日本からでちゃいな YO!」という話。あとできいたらわれわれの班(何セッションかあった)はすごい重い話だったらしい。でもすごい面白かったし参考になった。日本に在住しながら海外で広まるサービスを作れるかどうかなど。本にサインしてもらった。うふふ。それから Adaptive Path へ。1 時間ほどかけて北上。Adaptive Path はすっげえおしゃれだった。天井高い。素敵。女性が多い。みんな仲がよさそう。2 階にいって Adaptive Path 社の説明を受ける。どういう風に受注して、どこからどこまでが Adaptive Path がやるのか。クライアントとの関わりかた。プロダクトも作ってるのね。そしてすごい偶然なことにセレゴ (iKnow!, smart.fm) のかたがたが日本から来日して 1 階でワイン飲んでた。わお。ちょっと混じって談笑。CTO のひとと twitter でつながる。お互いサービスを自慢。なんで smart.fm に名前かえたんだろう、きいてみたけどはぐらかされたぜ。あとはブレストルームみたいなのを見せてもらう。いろいろ参考になるですなー。すごいなー。これはクライアントのかた、気持ちよくサービス受けられるだろうな。そんなこんなをして Mountain View に戻ってくる。近くの中華料理屋さんにみんな集まってるっていうから混じってみる。スタンフォードに留学してきているマスコミの方と、シリコンバレーカンファレンス参加者の方たちがいた。いろいろぶっちゃけ話がきけてよかった。不況の波はまったくないわー、という人とすっげーあるよ、スタンフォード大学生でも職にあぶれてるよ、という声どっちもあった。帰宅して久々ちゃんとメール見る。梅田さんに感想メール。寝る。

3 日目:JTPA 2009 シリコンバレーカンファレンス・懇親会

シリコンバレーカンファレンス当日。会場までちょっとまよって、着いたらちょうど梅田さんがしゃべり始めるところだった。「時代の力と個人の力」について。内容はブログに上がっているとおり。ほかにももろもろ。たぶんいろんなところで既に書かれているので割愛します。ひとつ言うとなれば流れはとてもよかったと思いました。マクロ視点からどんどんミクロへ、さらに最後の渡邊千賀さん海部さんのオチ(?)がよかった。「ここで聞いたこと、真に受けちゃだめよ!壇上にあがったひとなんか、みんな変なんだから」。しかしこの日はハードすぎかなー。8:30 からはじまって 18:30 くらいまでずっとカンファレンス。たしかに 2 日にわけちゃうと会場費とかあがっちゃうだろうし、皆様ボランティアでやってもらってるのだから、そうはいってもこれがベストな形だったんじゃないかなとも。夜は懇親会。とにかくいろんな人といっぱい話す。いままでハンドルネームでしか知らなかった人の名前と顔が一致。すっきり。そしてこんなところでも発言小町の話題が出るなんて。帰って来て寝る。

4 日目:ナパバレー・蟹ディナー

ちょうど日本から出張しに来てた nseki さんと tada さん、haruyama さんとナパバレーへいく約束をしてた。やっほーい。こうしている間にもみんなはスタンフォードとかいってるのに。まぁしかたない。サンフランシスコにいる tada さん、nseki さんに会うため早朝にカルトレインに乗車。6 ドルくらい。眠い。しかし線路のどっち側にいるとサンフランシスコ方向にいくのかまったく書いてない。乗り過ごすと 50 分後とかになっちゃうから超危険。とりあえず乗れた。3 人と合流。nseki さんと私は新卒で入った会社が一緒なので、当時の話などなど。実は微妙に時期はかぶっていたこともあったらしい。まずはかの有名な Opus One にいく。すっごい天気いいよ!そして宮殿みたいだよ!なんですかこのバブリーな感じは。たしかひとり 35 ドルくらいで試飲できた。ウマー。ソファとかあるからゆっくりしちゃうねえ。いっこ下のラインの Overture をお土産ように購入。そのままロバートモンダビへ。庭みたいになってて、そこに謎の女子銅像が立ってたりシュール。外に出ておつまみを食べながら 5 杯くらい?飲み干す。だんだんと酔っぱらって来たお。近場のレストランへ。ここでも懲りずにワインを飲む。Web 2.0 サミットの話など。haruyama さんのプレゼンをきいたり。そして 3 つめのワイナリーであるスターリングへ。ここが一番エンタテインメントとしてよくできてたなー。20 ドルくらいだっけな。まずゴンドラに乗ってワイナリーまでいくってところから期待が高まる。それから白 2 杯、赤 4 杯くらいかな?広い場内を歩くとひたすら樽が積んである様子とかが見られる。そして外に出るとナパバレーが一望できる素敵景色が!いいねいいねー。最後にカフェみたいなところに座って、そこで追加のワインがすすめられる。すげー商売上手だな。さらに帰りのゴンドラのなかでアンケートも書かされる。きいたら近くの大学で、ワイナリーをもっとよくするためのマーケティング講座みたいなのもあるらしいですね。すごいマーケティングっぷり。義母用のプレゼント購入。そして帰りがけにゴールデンゲートブリッジに寄る。nseki さんおすすめのスポット、サンフランシスコ側に渡る前に右側に入る道から登るとそこが絶景ポイント。うっひょー。絵はがきみたいだね!それからサンフランシスコに戻って来て、miyagawa さんと drikin さん、KAYAC なひとと夜ご飯。でも駐車場がなくってあやうく難民になるところだった。最近のシリコンバレーの話とかもろもろ。ちなみにたまたまカンファレンスで会った江島さんもおすすめしてた蟹の店だった。蟹ー!ウマー!しかし食べ始めるとみんな無口に。ホテルに帰ってきて寝た。ずっと運転していただいていた tada さんありがとうございましたー。

5 日目:AppleDropbox・中華街

午前中は Apple へ。はじめにアップルストア本店(?)へ。名刺入れを買ってみる。あと赤ちゃん用の服。まわりが出産ラッシュなだけにのう。あとできいたらパーカーとかはそこだけの限定品だったらしい。買えばよかった…。中でランチをいただく。この日も超いい天気。中庭が天国っぽい。死んじゃう。ほんとにこんな環境でやる気でるのかな。寝ちゃいそうだけど。カメラ禁止ということでしょんぼり。木田さんは Xacti が好きみたい。リゾットおいしかった。開発環境の話とか、チームワークの話とか。日本と一緒だなぁと思うところと違うところ。いろいろはっけん。このあたりから id:theodoorjp が目がちょっとおかしいとのこと。ものもらいを発症した模様。まさか蟹アレルギー…!?それから私以外の車の方々は仕事の話があるというので、サンフランシスコまで送ってもらって一人行動。Dropbox まで時間があるのでぶらぶらする。おろしてもらった場所からサンフランシスコの中心部まで歩いてる間に 3 回声をかけられた。なんだかガラ悪いなぁ。と思ってあとできいたら、その辺は夜は男の人でも夜ひとりで歩いちゃダメって言われた。洋服とか見てみたけど、日本とあんまり変わんないなぁ。価格帯は。サイズはでかめでありがたい。また靴を大量購入してしまいそうな衝動をおさえる。雑貨屋さんでひとつかわいいところをはっけん。道路が広いね。スタバでコーヒー。そして Dropbox へ。入ったらもうみんなオフィスの中で集まって CEO としゃべってた。何度も起業しまくってるらしい。セコイア入ってるのね。Dropbox のプロモーションは、なんと日本の @IT から火がついて digg とかで盛り上がったらしい。そんなことってあるのか。社内はエンジニアとデザイナーしかいないぽい。漢な会社。AA 動画とか見せてもらう。開発中の iPhone アプリとか。ゴミ箱にコンビニ弁当。CEO の名刺をもらおうとしたら、床に散らばった書類の束の中から出て来た。Dropbox T シャツ争奪戦がおこるがあえなく敗退。でも追加容量してもらっちゃった。ヤッタ!あと卓球したりした。夜は id:ninjinkun などはてなな感じの人たちと中華街へ。ここでも駐車場難民化。id:niw のおかげでなんとか駐車。時間がちょっとあいたので中華街の店をぷらぷらする。オバマトレーディングカード発見。マッチとか飴とか売ってる。大人気ですな。ハンコをひとつ購入。中華は id:ninjinkun が昔いった店。おいしかった!ごま団子 4 セット (12 個) たのんだらお店の人に怪訝な顔をされた。ホテルまで送ってもらい帰還。戻ると id:theodoorjp が眼帯をしてフック船長みたいになってた。ウケる。寝る。

6 日目:スタンフォード病院・IDEO・韋駄天

朝おきたら id:theodoorjp の症状がどんどん悪化していた。どうやら両目ともものもらいという相当悲惨なことに。ちょっとないわなー、ということで Google PLEX に行く予定をキャンセルしてスタンフォード病院へ。受付のおばちゃんに軽く説明したら「連れてくわよ!乗って乗って!」と車いすを出される。かたくなに拒否するも負けて乗せられる。シュール。出て来たのは美人女医さん。たぶん研修医。スタンフォード病院はそうとうシステム化されてた。はじめに問診があって、そのデータがお医者さんに渡り、本診察が始まる。われわれの英語がおぼつかないとわかると、電話口に通訳をはさんで会話してた。いろいろ消毒とかされてたけど「pink eye」伝染性結膜炎ってことらしい。目をこすったりするとうつっちゃうとか。危険すぎる。処方箋をもらったので、近くの薬局まであるいていく。この辺のシステムは日本と一緒だな。目薬を 44 ドルで購入。たかい…。ちなみに治療費はまだ請求がきていない。明日帰国する、と伝えたら米国内の住所に請求書が送付されるらしいので、米国内の知人の住所がホシイと言われた。いくらなんだか、こわいなー。ちなみに健康保険で一部まかなえるみたいです。というか旅行保険はきかないのかな。入ってなかったけど。そんあわけで近くのオープンテラスのあるカフェみたいなとこで軽くランチ。トイレにいくついでにデパートを見学。Google PLEX から戻って来た方たちにひろわれて IDEO へ。IDEO はツアーのように組んでくれていて、2 班に別れて説明を受ける。天井高い、自転車が吊るされている。ピンポンの羽みたいなのをとばすおもちゃがよく遊ばれてるらしく、天井やここかしこに羽が落ちてる。IDEO がかかわってきたプロダクト例を見る。石けんのケースに種が埋め込まれているもの、あえて 3 ステップにしてある心肺蘇生器具、スタッフで研修を受ければ誰でも使える工房などなど。オフィスが世界にいまでは点在しているみたいで、それぞれスタッフにも個性がある。どういうバックグラウンドの人が入って来ているのか、日本市場をどう見ているのか。集中するには、モチベーションなど。その後、現地の友達と会うため皆と別れて周辺をぶらぶらする。フローズンヨーグルト屋さんに寄る。おいしいな。現地のひとはストリート名でだいたいわかるんだなぁ。友達と 7 年ぶりくらいに会って例の MIYAKE でご飯を食べる。ゲーム業界的な話とか、グリーンカードとか、転職事情とか。ファミリー向け賃貸で 3000 ドル普通にするらしい。たかいなー。お給料、たしかによくないとやってけないね。ホテルまで送ってもらいつつガラスの仮面の最新巻をなぜかもらって帰還。寝る。

7 日目:帰還・ANA

くしくもまたおなじ飛行機になった yamaki さんに乗せてもらい空港へ。帰りがけに toyo と偶然会う。あと id:Waki。これから彼らは LUNNAR にいくらしい。我々は帰ります。レンタル携帯を返却してぶらぶらする。超ねむい。帰りの飛行機はずっと 24 見てた。id:theodoorjp と成田で落ち合ってバスで帰ってきた。

30 歳になりました。20 歳の自分につぶやきたい 7 つの言葉

そんなわけで本日 30 歳になりました。おめでとう自分!ありがとう皆様!よくも 30 年、もう 1 万日以上も生きてこれたなぁ。

ずっと怒濤の変化があった気がするけど、あえて 10 年前の自分につぶやきたい、教えてもきっときかないと思うけどこっそり言っておきたいことを挙げてみます。

1. ほんとうに大切なことは運できまるよ

なんだかんだいってほんとうに人生で重要なことは運にかかってるみたい。びっくりするくらい自分の判断や実力とは関係ないよ。まじまじ。

2. その運を引き寄せられるかは自分の行動にかかってるみたいよ(特に人との出会い)

でもその運に出会えるかどうかは、自分がどんな行動を起こしたか次第ぽい。ちょっとやってみたこと、行ってみたところで、後々おおきな変化につながることがあるから、何でもやってみるのがおすすめ。特に人との出会いは人生をがらっと変えるから、とにかく誰にでも会ってみるといいよ。

3. 価値観は 3 年ちょっとで変わるよ

「一生絶対これはしない」という「やらないことリスト」を持ってると思うけど、ことごとく外れるよ。あなたの価値観、3 年ちょっとずつで毎回だいぶ変わるから、この点はあんまり自分を信用しないほうがいいかも。

4. 直感は当たるよ

霊感はないけど直感はけっこう当たるみたい。いいと思ったら進むべし。なんか変だな、と思ったらちゃんと引き返してね。あまりあなた我慢できるたちじゃないから言われなくても引き返すと思うけど。

5. 仕事だけじゃないよ

仕事のアウトプット=自分の価値って思いすぎないでね。しょせん死ぬまぎわとか仕事のこととか思い出さないでしょ。そのとき思い出しそうなことも大切にしたほうがいいよ。

6. 楽しそうにしてることが重要だよ

ユニコーンの「すばらしい日々」に「いつの間にか僕らも 若いつもりが年をとった 暗い話にばかり やたら詳しくなったもんだ」というフレーズがあるけど、ついついそうなりがちな人は確かに増えるかも。大人は楽しそうにしてる様子を子供・後輩に見せるのが、大枠での仕事なんだと思うよ。

7. リビングにあるアルバムを見るといいよ

そこにある思い出が親の人生ってやつみたい。

次の 10 年も楽しみだ!

シリコンバレーに行ってきた私的まとめ

うにゃうにゃしてるとどんどん時間が経ってしまいそうなので、JTPA シリコンバレーカンファレンス 2009 関連でシリコンバレーに行って来た感想をまとめるよ。

自分の環境と変らんなと思ったところ

働き方
  • 出勤時間が自由
  • 出社も自由
  • けっこう気軽に転職
  • ツールは何つかってもいい
  • アウトプットで評価
プロダクトを出す流れ
  • エンジニアドリブンで開発
  • チームワークだいじ

日本と違うなと思ったところ

お金の回り方
サービス規模
  • 市場規模でけえなぁ
会社のあり方
環境
  • 情報が入ってくるのが速い
  • 道路が広くていいな
  • やっぱメシウマは日本だね

知ったこと

ここが一番勉強になったのだけど、シリコンバレーにはシリコンバレーのルールがあるということが分かりました。ぜんぜんその辺理解できてなかったのだけど、つまりシリコンバレーで起業して VC からお金を集めるってことは、その会社の CEO が誰になろうとも、社員がどうなろうとも、売却なり IPO なりをして Exit する (多大な利益を得て“上がる”) のがゴールってことらしい。そのためには有力と思える会社には、出資した VC はお金だけじゃなくて有力な人材も送り込んでくる。一方、そこそこ利益を上げている会社でも VC の都合によってはたたまざるをえない場合もある。目的が「Exit する」ということだと割り切って突き詰めて行けば自明のことなのだけど。

逆に日本だと創業者を大事にしてくれる傾向が強いと。経営への入り込み方はシリコンバレーほどドラスティックじゃないみたい。私の少ない経験からも確かにそれには覚えがありますな。

とりあえずシリコンバレーではセコイア・キャピタルというところが特別視されていて、「あそこが投資してるならうちもぜひ投資させて!」という投資家が殺到するとのこと。ちなみに今回訪問した RockYou! や DropBox はいずれもセコイアの出資を受けている。IPO は現状もうほぼ無理らしいので、つまりは売却して Exit するのかなーなー。ふぉふぉふぉ

総じた感想

IT/Web 業界はちょっとずつ死んでるんだなーということをあらためて感じました。ちょっと前にほぼ日刊イトイ新聞で連載していた「適切な大きさの問題さえ生まれれば。」という、任天堂の岩田社長と梅田望夫さん、糸井重里さんの対談、これかなり面白かったのですが、その中の一節に Wii についてこんなやり取りがありました。

梅田
岩田さんが社長になられてからの任天堂も、
コンフォートゾーンじゃないところへ
明らかに踏み出しましたよね。
岩田
結果的には、そうなりますね。
ぬるま湯のなかにいても、ゲーム業界全体が
ゆっくり死んでいくだけだと思ってましたから。

これ読んだときにあー、まさに IT (私の場合だと Web) 業界が同じ状況だなぁと思ったり。ゆっくり死んでいるという肌感覚が去年の中頃から強く感じていて、また梅田さんと直接話すことで納得感もあり。
もしかしたら iPhoneWii になるのかもしれない。でも自分のいる業界が、成熟して衰退しつつあるっていう自覚があったほうが状況を見誤らないで済む。もちろん出版にいた頃ほどは業界の縮小感を強くは感じてないけれど、心構えはしておきたいのー。

とはいえ自分は Web が好きなんで、こっちの業界が盛り上がってるから次はこっち!的なことはあんましないとは思いますが。

もろもろ総じて、海外で働いたり勉強したりするのも楽しそうなものですね。

「Google 巻き」など IT 系ネタ寿司がある MIYAKE Restaurant に行ってきた

こんにちはこんにちは!明日の朝に帰国です。そんな最終日に現地にいる友達とご飯を食べて来たよ。
場所は出発前から噂を聞いていた「MIYAKE Restaurant」。ここは某知人のおじさんが経営している店で、かの Google がまだスタートアップでスタンフォード大学で起業していたころ、スタンフォード大学の近くにあった MIYAKE が彼らに寿司を振る舞っていたとのこと。その後 Google が大きくなって、Google の食堂にも寿司をおろしていたとか。

そんな MIYAKE の特徴は以下 2 つ。

Google 巻きなどシリコンバレー的な IT ネタ寿司がある
アメリカで初めて「イッキ飲み」(Sake Bomb)を流行らせた

事前に現地のレストランレビューサイトで調べていたところ 190 個の現地周辺レストランのうち 122 位の評価…。「Disappointed with the quality of the rolls and sushi(寿司や握りの質にガッカリさ)」「Sushi was the worst I've had(俺が今まで食べた寿司の中で一番まずいぜ)」と散々だわー。でも気になる!

さっそく侵入


普通ですね

IT 系巻き寿司たち


あった!Google Roll! Cisco Roll!そのほかにもこんな IT ネタが。


頼んでみました。手前が Google Roll、奥が Yes! Stanford Roll。

これは Apple Roll。ちなみにお店の人に「なんで Google Roll なの?」って聞いたら「知らない」だと。

そしてイッキ飲み

そして突如として部屋が暗くなり、なぜか七色にライトが点滅(というかなぜライトが寿司屋に?)。どうやらちょうど後ろの席の人がお誕生日だったみたい。Happy Birthyday を歌われながら、日本酒をイッキしてました。貴重なものが見れた!Happy Birthday!

ちなみに肝心のお味ですが、まったく問題ない味でした。味におおらかなアメリカ人に酷評ってどんな寿司…という予想を見事に裏切りけっこうおいしかった。もしスタンフォードに行く機会があればぜひどうぞー。

航空チケット販売社が夜逃げして予定の便(サンフランシスコ行き)に乗れなかった件

そういうわけでまだサンフランシスコにいます!こちらは 24 日 0 時すぎです。梅田さんの話やら JTPA シリコンバレーカンファレンス 2009 の話やら今日行ってきた dropbox の件やらもう書きたいことはいっぱいあるのだけど、とりあえず一発目に恐ろしい事件があったからそれから書いて行くよ…!

事件は初日に起こった(しかもまだ日本)

サンフランシスコに行く便は 3/19 の 15 時 30 発のノースウエストでした。このチケットはエイビーロード経由で検索して出てきた航空チケット会社で購入。何社か比較した中で燃油サーチャージ込みの価格が 2 番目に安かったから。最も安いのはちょっと怖いなぁと思ったりしました。

そいで当日、14 時ごろにカウンターに行ったわけです。ノースウエストの。いまは自動発券機になっているので、パスポートをかざして発券されるのを待ちます。

発券機「…」
発券機「このパスポートに合致する席はありません

( ̄Д ̄)!?

ないとはどういうこと?そこらへんにいた男性スタッフに聞いてみる。

わたし「パスポートが読み取れないと言われたのですが…」
スタッフ「…」
スタッフ「このチケットは 2 日前にキャンセルされてますね

(; ̄Д ̄)!!!!?

ここでスタッフ側からただならぬ空気を感じ、だいたいなんとなくどういうことかが想像がつく。でもいちおう聞いてみる。

わたし「キャンセルなんてしてないんですけど、いったいどういうことですか?」
スタッフ「実はこのチケット会社は今週の月曜日から連絡が取れなくなってるんです」

こ、これはいわゆるひとつの夜逃げってやつですか…! 実はこの航空チケット会社とは電話や対面での面識はなく、メールでのやりとりだけだった。あー、こりゃ大変だな。エイビーロードでもいっぱい売りさばいてただろうし。

わたし「つまり私はどうすればいいんでしょうか?」
スタッフ「えー、旅行をあきらめていただくか、正規料金 28 万円をお支払いいただいて搭乗予定の飛行機に乗っていただくかのどちらかです」

(; ̄Д ̄)28 万!!!!? 正規料金たけえええ。

それはナイワナー。
その後、そのチケット会社が管轄下にある大阪府の観光交流局観光振興課というところに電話をかけてかけたところ

  • 同様の問い合わせ・被害が殺到している
  • 我々も連絡がつかない
  • 300 万円のデポジット(保証金)が大阪府に治められているので、それを被害者で分割して清算することになる
  • ただし被害者多数なので元金にはまったく届かない額になると思う
  • 清算は 1 年後くらい

ということらしい。
珍しく怒った夫がエイビーロードに電話をかけてくれたのだけど、そちらも大阪府の観光振興課に電話をしてくれの一点ばり。どうしよー、今からでもせめて今日中に飛べないかと藁をもすがる思いで某 H 社に電話。すると優しいお姉さんが「ANA のスーパーエコ割なら、2 時間後の便がまだ安く買えますよ!」とのこと。北ウイングから南ウイングに猛ダッシュして ANA カウンターでチケットを再購入。無事にサンフランシスコまで飛んだっていうわけでした。

学んだこと

  • 格安チケット怖いお なんの保証もないお
  • 有名サイトに掲載されてるからって安心しちゃだめだお
  • 買うならせめて JATA 会員のところで購入しよう
  • H 社は優しい!ありがとう!
  • Twitter のヌクモリティを感じた!心配してくれた皆さんありがとう!

しかしそのチケット会社の名前がセレブツアーってんだから。

私は 1 人分だったからまだよかったけど、これが家族旅行やら新婚旅行だったりするともう超つらいですな…。泣いちゃいますよ。
ひとつ仲介をしていたエイビーロードにお願いしたかったのは、掲載していた会社がそんなヤバいことになってるんだったら、せめてセレブツアーとメールをやり取りしていた人に一報ほしかったですな。消費者の立場からすると。私が渡航する日には、すでにエイビーロードのトップに警告文が出てたので、彼らは知っていたわけだし。まー契約的にはそんな責任は持ってないだろうから難しいのだろうけど。

もし気づいてない購入者がいたら、とりあえず大阪の観光振興課にお電話を!

ちなみに

残り書きたいなーと思ってるのは以下のトピック。多分帰国後になるけどがんばる…!