エンジニアの未来サミット 0905 のパネラー参加してきた

技術評論社さんが主催されている「エンジニアの未来サミット 0905」というイベントにパネラーとして出てきました。

エンジニアの未来サミットってなんだっけ

今回は第二回で、第一回は去年の 9 月に開催されました。

2008年9月に開催された「エンジニアの未来サミット」では,IT業界のイメージをアップさせるという意気込みの元,業界をリードする「アルファギーク」と呼ばれるエンジニア,そして次代を担う気鋭の若手エンジニアたちが,これから社会に出る学生や,社会に出て1,2年の若者に向けて「エンジニアという仕事」の魅力を伝え,またそれぞれの仕事に対する本音をぶつけあいました。
(中略)
こんな時代にこそ求められるエンジニアとは何か,そしてエンジニアは世の中をどのように変えていくことができるのか? その答えを探るべく,アルファギーク,そして今最も活躍しているエンジニアが再び集います。「エンジニアの未来サミット 0905」の開催です。

去年の夏頃に話題になった「IT 業界では 10 年泥のように働け」という記事が発端となり、学生に向け IT 業界で実際に働く人たちが語る、というコンセプトで行われました。第二回は少し趣向が変わり、社会人 1 -2 年目のエンジニアに向け、これからのエンジニア像について議論する場となっていました。

事前ミーティングでの話

私は初めてお会いする/実際にちゃんと話したのは初めてな方が多かったので、事前の顔合わせでキャラクターやらポジションやらを把握。

そこで出たキーワードが「どうにかなる」というもの。窮地に追い込まれても、結局はどうにかなると。そしてそれが自分の経験となって成長につながる。それはそこにいた全員が経験を通して納得できることだったので、いい言葉だなーと思いました。

すごいリーダーシップでひっぱっていってくれた山崎さん、無茶ぶりっぷりでみんな(特に井上君)をなごませてくれた高井さん、むちゃくちゃすごいのにとても人当たりがよくてこんなエンジニアが新卒で入る mixi ってやっぱりすげーって思った井上君、経験談がいちいち面白いよねむらさん、グッジョブすぎる素敵モデレーターの馮さん、そして皆のアイドル弾さんというメンバーに囲まれてなんともラッキーでした。

本番で話した内容

びっくりするくらい詳細な内容があがってるのでこちらなどをどうぞ。

ござ先輩による tuda 中継

http://d.hatena.ne.jp/gothedistance/20090523/1243092673

そして直前まで「ちょう緊張してます!」といってた井上君が本番で一番威勢がよかったのが面白かった…!

話さなかったけど最近おもってること

エンジニア=漫画家説

キャリアパスとしてエンジニア(現場)かプロジェクトマネージャ、どっちを選ぶのかっていうのに悩む人もいると思いますが、だいぶエンジニアとマネージャって違う職業ですよね。その関係性って、漫画業界でいうところの漫画家と編集者みたいなもんじゃないかなーと。漫画業界にいたわけじゃないから想像ですが。漫画家がエンジニアで、編集者がプロジェクトマネージャ。漫画家は自分で漫画を書く。自分の漫画の人気が気になる。編集者は漫画家のスケジュールを管理したり、ストーリーを一緒に練ったりする。たぶん雑誌全体の売り上げと自分の担当漫画家の漫画の評価を気にしてる。そんな関係。このへん、エンジニアとプロジェクトマネージャの関係に似てると思ったり。

でも私が知る限りだと、漫画家から編集者へ転身ってあまり聞かない。求められる資質とかやるべきことが確かにぜんぜん違うし、漫画家になった時点でいずれは編集者、って思う人はなかなかいない気がする。だから IT 業界でもある程度年齢をいくと「そろそろマネージャに…」と言われがちだけど、必ずしもそのキャリアパスが自然とは言いがたい感じ。

じゃあずっと現場にいるのが誰にとっても正解かっつーと、それはよくわからないなー。というのも年齢を重ねても第一線で連載してる漫画家って少ない。そういう難しさはあると思います。あと最近、雑談で「30 歳半ばになると目がシパシパして乾くんだよ!Google がまぶしい!プログラミングつらい><」という某 34 歳エンジニアの話しているのを聞いたり。こ、これが 35 歳定年説の真相なのか…!?結論としては個人的には「好きなことを優先するといんじゃないかな!」とは思ってますが。

生活もだいじ

あと最後のほうで高井さんが「家買うにはこれくらい必要、とか計算していくと収入がどれくらいあればいいかわかる」とおっしゃってたけど、それはまさにそう。結婚すると相手との時間を大切にしたくなるから、毎週末にハッカソンとかしづらい。マンション買うとなると、そりゃお金もほしい。まー結婚の場合は相手がどういう関係を望むか、というところにだいぶ依存する話ですが。一生懸命、自分の限界まで働いてアウトプットを出すのは充実するけど、いつかこういう働き方とか生き方は変わるんだろうなとも思います。

女性にもエンジニアおすすめ

理系が多少得意な女性なら、エンジニアってけっこういい職業なんじゃないかなぁと思ってます。何人か女性のエンジニアと働いた感触でも、仕事が丁寧で正確、そしてかゆいところに手が届く機転がある人が多かった覚えがあります。あ、もちろん男性にもそういうタイプはいましたが、割合として多かったなーと。逆にギークぽい、突き詰めるタイプは男性が多いですね。

あと実力をちゃんとつけてれば結婚・出産後も働ける可能性は高いし、家でもまぁできる。いっそのこと技術力にものをいわせてアフィリエイターになるってーのも手かもしれない。なんてね。

総括

話はそれちゃいましたが、参加者のブログなど拝見しているかぎり、好意的な意見が多くてホッとしてます。そして個人としては、もっと場慣れしてほかのパネラーさんと会話っぽい感じではなせるようになりたいなー。

関係者みなさま、貴重な経験をさせていただきありがとうございました!

追記(2009/05/25)

漫画家&編集者説はこっちではエンジニア&ディレクターの関係で出てたんですね!
http://blog.livedoor.jp/ld_directors/archives/51201908.html