シリコンバレーで何をしたかをどんどん忘れてるのでまったく推敲せずに時系列で書いてみる

マクロ的なことは前にちょっと書いた通りなのだけど、それ以外の情報をすでに忘れかけているので、もったいないのでもりもり書いてみる。

0 日目:日本・ANA

例の事件のとおり、成田からノースウエストで渡米するはずが ANA になった。でも id:hxmasaki や mootoh が一緒だったので一安心。翌日の午前中から UC バークレーにいくアポが入ってたけど、どうやら間に合いそう。出発前、id:hxmasakiRails でなんかつくってる。時間があったので成田の売店で梅田さんの「ウェブ時代五つの定理」をサイン用に購入。元々持ってたのでこれで 2 冊目。そんなこんなしているうちに yamaki さんとも合流。ANA 機内で「おくりびと」と「ウォーリー」見る。ご飯おいしいな ANAハーゲンダッツうまー。

1 日目:UC バークレー・PARC・RockYou!

早朝にサンフランシスコ到着。iPhone で通話しようと思ってたけどなんとなくレンタルの携帯を借りてみる。超久しぶりに英語しゃべった。待っていてくれた KAYAC の人々とともにレンタカーに乗車して UC バークレーへ。待ち合わせがよくわかってなくてしばし公園でのんびりする。そしたらどうも待ち合わせ場所が違ったらしい。iPhone がなくて待ち合わせ場所がわからん。iPhone 欠乏症をはやくも発症。アポとってくれた koizumi さんたちと合流。11 時からだったのに着いたのは 12 時 30 分近かった。UC バークレーの大学院にきている日本人の方たち 3 人とお話。3 人とも学費は奨学金から出ていてさらに生活費もまかなえているとのこと。お金は問題じゃないよ。ネットの審査だけで試験をパスすることもできるらしい。日本と比べてそんなに設備はよくないけど、実際問題は困ってないよ。分野にもよるけど、日本が遅れてるっていうよりも学会誌が米国で出てたりするから、そういう意味でも米国にきてた方が有利って面はある。買っててもらったサンドイッチが巨大すぎた。ちなみに UC バークレーは森みたい。夜になると山猫が人間を襲うらしい(!)。そのため道に非常用ボタンがここかしこに設置されてた。足早に PARC に向かう。PARC はゼロックスの研究所。15 時すぎに到着。カンファレンスルームに入ったら日本語の資料が用意されててびっくりした。日本人スタッフの方もいる。大日本印刷と共同研究を日本でしていたらしい。プロジェクト開始からプロトタイプリリースまでで 2 年。リサーチに力を入れてる。ほかの人は Adobe にいくとかで先に帰ったけど、われわれは時間があまったので残って少しお話を伺った。この不況のこと、研究開発専門機関であること、スタッフ育成のこと、キャリアパスのこと、勤務時間のことなどざっくばらんに。ホワイトボードが天井まであるのはいいね。いったんホテルに向かうと、なんとわれわれが予約したホテルは、ほかの皆とは別のホテルだったらしい。とはいっても車で 3 分くらいのところだけど。多分私の伝達ミスな予感…すみません…。次のアポは 20 時に RockYou! の石塚さんと Redwood 駅で待ち合わせ。ちょうど一緒にいく yamaki さんの携帯番号をゲットしたので、荷物を置いてちょっとパソコンやったら yamaki さんの車に乗せてもらって Redwood へ。ちなみになぜか yamaki さんの au にかけると英語じゃない違う言葉でいったんアナウンスが入る。こえーな。Redwood 駅は奇跡的に一発でいけた。石塚さん登場。自転車。「アメリカぽい夕食がいい」とオーダーしたら近場の謎レストランへ。おいしかったけど石塚さんも入ったことなかったとな。空気を読まずにワインを飲む。RockYou! のトラッキングの話とか興味深い。あとエンジニアの評価の話。余談だけど石塚さんの T シャツはいつもおもしろい。 yamaki さんに送ってもらってホテルへ帰還。寝る。

2 日目:海部さん・梅田さん・Adaptive Path

午前中に海部さんとのミーティング。シリコンバレーにあるフィットネスクラブだった。id:noid たちと再開。海部さんはすごくざっくばらんな方で楽しかった。外国人が米国南部で製品の営業をするっていうのも難易度高いだろうなぁ。大企業もベンチャーも経験してきて、その強み・家庭とのバランスとかいろいろ。海部さん世代で家庭を持ちつつ働いている女性というのがあまりまだいなかっただろうから、すごく参考になる。2 時間で終了、そのまま梅田さんのオフィスへ。クボケー君、岡君と初対面。クボケー君が弊社を知っててびっくり。梅田さんの次にサンフランシスコにある Adaptive Path までいかなきゃいけなかったので時間が大丈夫か気になる。ちょうど 90 分で終わればいいのだけど。と思ってオフィスに入ったら、ホワイトボードに「今日のルール」がみっちり書いてあった。自己紹介で何を言うか、どう進めるかなど。おおお…梅田さんは A 型ですか…私も A です…。目をしっかり見る人だなぁ。ジャニー喜多川風に要約しすぎると「You、日本からでちゃいな YO!」という話。あとできいたらわれわれの班(何セッションかあった)はすごい重い話だったらしい。でもすごい面白かったし参考になった。日本に在住しながら海外で広まるサービスを作れるかどうかなど。本にサインしてもらった。うふふ。それから Adaptive Path へ。1 時間ほどかけて北上。Adaptive Path はすっげえおしゃれだった。天井高い。素敵。女性が多い。みんな仲がよさそう。2 階にいって Adaptive Path 社の説明を受ける。どういう風に受注して、どこからどこまでが Adaptive Path がやるのか。クライアントとの関わりかた。プロダクトも作ってるのね。そしてすごい偶然なことにセレゴ (iKnow!, smart.fm) のかたがたが日本から来日して 1 階でワイン飲んでた。わお。ちょっと混じって談笑。CTO のひとと twitter でつながる。お互いサービスを自慢。なんで smart.fm に名前かえたんだろう、きいてみたけどはぐらかされたぜ。あとはブレストルームみたいなのを見せてもらう。いろいろ参考になるですなー。すごいなー。これはクライアントのかた、気持ちよくサービス受けられるだろうな。そんなこんなをして Mountain View に戻ってくる。近くの中華料理屋さんにみんな集まってるっていうから混じってみる。スタンフォードに留学してきているマスコミの方と、シリコンバレーカンファレンス参加者の方たちがいた。いろいろぶっちゃけ話がきけてよかった。不況の波はまったくないわー、という人とすっげーあるよ、スタンフォード大学生でも職にあぶれてるよ、という声どっちもあった。帰宅して久々ちゃんとメール見る。梅田さんに感想メール。寝る。

3 日目:JTPA 2009 シリコンバレーカンファレンス・懇親会

シリコンバレーカンファレンス当日。会場までちょっとまよって、着いたらちょうど梅田さんがしゃべり始めるところだった。「時代の力と個人の力」について。内容はブログに上がっているとおり。ほかにももろもろ。たぶんいろんなところで既に書かれているので割愛します。ひとつ言うとなれば流れはとてもよかったと思いました。マクロ視点からどんどんミクロへ、さらに最後の渡邊千賀さん海部さんのオチ(?)がよかった。「ここで聞いたこと、真に受けちゃだめよ!壇上にあがったひとなんか、みんな変なんだから」。しかしこの日はハードすぎかなー。8:30 からはじまって 18:30 くらいまでずっとカンファレンス。たしかに 2 日にわけちゃうと会場費とかあがっちゃうだろうし、皆様ボランティアでやってもらってるのだから、そうはいってもこれがベストな形だったんじゃないかなとも。夜は懇親会。とにかくいろんな人といっぱい話す。いままでハンドルネームでしか知らなかった人の名前と顔が一致。すっきり。そしてこんなところでも発言小町の話題が出るなんて。帰って来て寝る。

4 日目:ナパバレー・蟹ディナー

ちょうど日本から出張しに来てた nseki さんと tada さん、haruyama さんとナパバレーへいく約束をしてた。やっほーい。こうしている間にもみんなはスタンフォードとかいってるのに。まぁしかたない。サンフランシスコにいる tada さん、nseki さんに会うため早朝にカルトレインに乗車。6 ドルくらい。眠い。しかし線路のどっち側にいるとサンフランシスコ方向にいくのかまったく書いてない。乗り過ごすと 50 分後とかになっちゃうから超危険。とりあえず乗れた。3 人と合流。nseki さんと私は新卒で入った会社が一緒なので、当時の話などなど。実は微妙に時期はかぶっていたこともあったらしい。まずはかの有名な Opus One にいく。すっごい天気いいよ!そして宮殿みたいだよ!なんですかこのバブリーな感じは。たしかひとり 35 ドルくらいで試飲できた。ウマー。ソファとかあるからゆっくりしちゃうねえ。いっこ下のラインの Overture をお土産ように購入。そのままロバートモンダビへ。庭みたいになってて、そこに謎の女子銅像が立ってたりシュール。外に出ておつまみを食べながら 5 杯くらい?飲み干す。だんだんと酔っぱらって来たお。近場のレストランへ。ここでも懲りずにワインを飲む。Web 2.0 サミットの話など。haruyama さんのプレゼンをきいたり。そして 3 つめのワイナリーであるスターリングへ。ここが一番エンタテインメントとしてよくできてたなー。20 ドルくらいだっけな。まずゴンドラに乗ってワイナリーまでいくってところから期待が高まる。それから白 2 杯、赤 4 杯くらいかな?広い場内を歩くとひたすら樽が積んである様子とかが見られる。そして外に出るとナパバレーが一望できる素敵景色が!いいねいいねー。最後にカフェみたいなところに座って、そこで追加のワインがすすめられる。すげー商売上手だな。さらに帰りのゴンドラのなかでアンケートも書かされる。きいたら近くの大学で、ワイナリーをもっとよくするためのマーケティング講座みたいなのもあるらしいですね。すごいマーケティングっぷり。義母用のプレゼント購入。そして帰りがけにゴールデンゲートブリッジに寄る。nseki さんおすすめのスポット、サンフランシスコ側に渡る前に右側に入る道から登るとそこが絶景ポイント。うっひょー。絵はがきみたいだね!それからサンフランシスコに戻って来て、miyagawa さんと drikin さん、KAYAC なひとと夜ご飯。でも駐車場がなくってあやうく難民になるところだった。最近のシリコンバレーの話とかもろもろ。ちなみにたまたまカンファレンスで会った江島さんもおすすめしてた蟹の店だった。蟹ー!ウマー!しかし食べ始めるとみんな無口に。ホテルに帰ってきて寝た。ずっと運転していただいていた tada さんありがとうございましたー。

5 日目:AppleDropbox・中華街

午前中は Apple へ。はじめにアップルストア本店(?)へ。名刺入れを買ってみる。あと赤ちゃん用の服。まわりが出産ラッシュなだけにのう。あとできいたらパーカーとかはそこだけの限定品だったらしい。買えばよかった…。中でランチをいただく。この日も超いい天気。中庭が天国っぽい。死んじゃう。ほんとにこんな環境でやる気でるのかな。寝ちゃいそうだけど。カメラ禁止ということでしょんぼり。木田さんは Xacti が好きみたい。リゾットおいしかった。開発環境の話とか、チームワークの話とか。日本と一緒だなぁと思うところと違うところ。いろいろはっけん。このあたりから id:theodoorjp が目がちょっとおかしいとのこと。ものもらいを発症した模様。まさか蟹アレルギー…!?それから私以外の車の方々は仕事の話があるというので、サンフランシスコまで送ってもらって一人行動。Dropbox まで時間があるのでぶらぶらする。おろしてもらった場所からサンフランシスコの中心部まで歩いてる間に 3 回声をかけられた。なんだかガラ悪いなぁ。と思ってあとできいたら、その辺は夜は男の人でも夜ひとりで歩いちゃダメって言われた。洋服とか見てみたけど、日本とあんまり変わんないなぁ。価格帯は。サイズはでかめでありがたい。また靴を大量購入してしまいそうな衝動をおさえる。雑貨屋さんでひとつかわいいところをはっけん。道路が広いね。スタバでコーヒー。そして Dropbox へ。入ったらもうみんなオフィスの中で集まって CEO としゃべってた。何度も起業しまくってるらしい。セコイア入ってるのね。Dropbox のプロモーションは、なんと日本の @IT から火がついて digg とかで盛り上がったらしい。そんなことってあるのか。社内はエンジニアとデザイナーしかいないぽい。漢な会社。AA 動画とか見せてもらう。開発中の iPhone アプリとか。ゴミ箱にコンビニ弁当。CEO の名刺をもらおうとしたら、床に散らばった書類の束の中から出て来た。Dropbox T シャツ争奪戦がおこるがあえなく敗退。でも追加容量してもらっちゃった。ヤッタ!あと卓球したりした。夜は id:ninjinkun などはてなな感じの人たちと中華街へ。ここでも駐車場難民化。id:niw のおかげでなんとか駐車。時間がちょっとあいたので中華街の店をぷらぷらする。オバマトレーディングカード発見。マッチとか飴とか売ってる。大人気ですな。ハンコをひとつ購入。中華は id:ninjinkun が昔いった店。おいしかった!ごま団子 4 セット (12 個) たのんだらお店の人に怪訝な顔をされた。ホテルまで送ってもらい帰還。戻ると id:theodoorjp が眼帯をしてフック船長みたいになってた。ウケる。寝る。

6 日目:スタンフォード病院・IDEO・韋駄天

朝おきたら id:theodoorjp の症状がどんどん悪化していた。どうやら両目ともものもらいという相当悲惨なことに。ちょっとないわなー、ということで Google PLEX に行く予定をキャンセルしてスタンフォード病院へ。受付のおばちゃんに軽く説明したら「連れてくわよ!乗って乗って!」と車いすを出される。かたくなに拒否するも負けて乗せられる。シュール。出て来たのは美人女医さん。たぶん研修医。スタンフォード病院はそうとうシステム化されてた。はじめに問診があって、そのデータがお医者さんに渡り、本診察が始まる。われわれの英語がおぼつかないとわかると、電話口に通訳をはさんで会話してた。いろいろ消毒とかされてたけど「pink eye」伝染性結膜炎ってことらしい。目をこすったりするとうつっちゃうとか。危険すぎる。処方箋をもらったので、近くの薬局まであるいていく。この辺のシステムは日本と一緒だな。目薬を 44 ドルで購入。たかい…。ちなみに治療費はまだ請求がきていない。明日帰国する、と伝えたら米国内の住所に請求書が送付されるらしいので、米国内の知人の住所がホシイと言われた。いくらなんだか、こわいなー。ちなみに健康保険で一部まかなえるみたいです。というか旅行保険はきかないのかな。入ってなかったけど。そんあわけで近くのオープンテラスのあるカフェみたいなとこで軽くランチ。トイレにいくついでにデパートを見学。Google PLEX から戻って来た方たちにひろわれて IDEO へ。IDEO はツアーのように組んでくれていて、2 班に別れて説明を受ける。天井高い、自転車が吊るされている。ピンポンの羽みたいなのをとばすおもちゃがよく遊ばれてるらしく、天井やここかしこに羽が落ちてる。IDEO がかかわってきたプロダクト例を見る。石けんのケースに種が埋め込まれているもの、あえて 3 ステップにしてある心肺蘇生器具、スタッフで研修を受ければ誰でも使える工房などなど。オフィスが世界にいまでは点在しているみたいで、それぞれスタッフにも個性がある。どういうバックグラウンドの人が入って来ているのか、日本市場をどう見ているのか。集中するには、モチベーションなど。その後、現地の友達と会うため皆と別れて周辺をぶらぶらする。フローズンヨーグルト屋さんに寄る。おいしいな。現地のひとはストリート名でだいたいわかるんだなぁ。友達と 7 年ぶりくらいに会って例の MIYAKE でご飯を食べる。ゲーム業界的な話とか、グリーンカードとか、転職事情とか。ファミリー向け賃貸で 3000 ドル普通にするらしい。たかいなー。お給料、たしかによくないとやってけないね。ホテルまで送ってもらいつつガラスの仮面の最新巻をなぜかもらって帰還。寝る。

7 日目:帰還・ANA

くしくもまたおなじ飛行機になった yamaki さんに乗せてもらい空港へ。帰りがけに toyo と偶然会う。あと id:Waki。これから彼らは LUNNAR にいくらしい。我々は帰ります。レンタル携帯を返却してぶらぶらする。超ねむい。帰りの飛行機はずっと 24 見てた。id:theodoorjp と成田で落ち合ってバスで帰ってきた。